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今朝のこと。


3歳の息子を保育所に送っていく時間。

最近はどうしても行きたくない時があるらしく、保育所に行かせてしまっているこちらとしては心苦しく思いながらもなんとか気分よく行ってくれないかと日々試行錯誤している。


ここのところの解決案は、少し離れた駐車場まで夫と息子とわたしの3人で歩いて行くこと。みんなで出発!と家を出ると、車までスムーズに行けることが多い。


保育所までみんなで行ってしまうと離れるときにまた寂しくなってしまうので、駐車場で車に乗り込めたらわたしはそそそと退散。今日もうまくいった。


駐車場から家までひとりで戻り、さて家に入ろうとしたら、あれれ、鍵が閉まっている!

夫がしっかり戸締まりしてくれたらしい。防犯意識は素晴らしい。

かばんも持たずに出てきてしまったので、さあ困ったぞ。一度庭に廻ってみたもののこちらもしっかり閉まっている。


それならば!と、この気持ちいい秋の陽ざしの中、夫が保育所から帰ってくるまでの束の間散歩にでかけることにした。


ここ数年、ひとりでのんびり歩くなんていう時間はすっかり忘れてしまっていて、ついつい速足になってしまうのを意識的におさえ、「のんびりのんびり」と頭で繰り返しながら歩く。のんびり辺りを見渡しながら歩くと、近所でありながら些細な発見がある。最近庭いじりにハマっているので誰かの庭を眺ながら歩くだけでもたのしい。


川沿いの道に出る。環境センターがあり、ゴミ収集車がたくさん停車している。その前の道を、川を見ながらゆっくり歩く。




ふと足元に、キラキラと光る何かを見つけた。道路にキラキラがたくさん、散らばっている。

しゃがんでよく見ると、それは細かなガラスの欠片だった。環境センターから運び出すときにこぼれたのか、いろんな色のガラスがけずられてすこし丸みを帯びたような形になっていて、陽ざしを受けて宝石のようにきれいに見えた。


「小学生のわたしだったら毎日通って宝石をあつめるだろうなあ!」と思い、すぐに「いやいや、35歳でもこれはときめくでしょ!」と大人気なくしばらくしゃがみこんで夢中になってしまった。


ペリドットのような黄緑、サファイアのような深い青、茶色は琥珀、黄色はトルマリン・・・。ときどき我に返り、辺りを見渡すけど誰もいない。この辺りの道の端一帯に、たからものがたくさん散らばっているようだった。


手のひらにちいさなかたまりができるくらい集め、またゆっくり家の方へ歩き出した。

ほんの1、2分のことだったけど、久しぶりの感覚がうれしかった。


その感覚で突然フラッシュバックした小学生の頃の記憶をたどりながら歩く。

学校からの帰り道に夢中になった、ちいさな植物の種や、鉄工所のくるくる丸まった鉄片。ビービー弾やきれいな形の石。道の真ん中にとまっていた弱った蝶をひとりで道の端まで移動させたこともあったな。足元のちいさな世界に夢中になって、道草ばっかりしていたなあ。




家の近くに差し掛かり、いつも草ぼうぼうでゴミがポイ捨てされていることもあって疎ましく思っていた空地に何気なく目をやると、わあ!と思わず声が出た。


彼岸花、おしろい花、露草が一気に花を咲かせ、なんともかわいい空き地になっていた。

ああ、ここにもあったのか。


のんびりのんびり歩けば、きっとそこらへん中に、たからものは散らばっている。

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